僕、スプリンターになった

ちょいな母

2008年09月23日 22:18

★写真はうるま市のミニミニ動物園にいるダチョウくん。
さて、運動が苦手なことが判明した息子くんと父さんは、6時起床、沖縄市にある通称:県総合運動公園へ毎朝出かけてトレーニング。

最初のやり方は、一般的な走り方をやって見せて、させて見る方法から始まった。
《さあ、よく見ておけよ。こんな風に手を振って、こんな風に足上げて走る》
『うん、見ておく、父さん』と鼻唄でごきげんな息子。
《はい、息子くん。父さんがさっき走ったようにやって見て》
『うん?、さっきやったようにって?』
《はあ?、見てなかったば~。》
『ハッシェ~、ちゃんと見ていたさ~。父さん失礼な~』
《じゃあ、やって見て。父さんみたいに、走ってごらん》
『見ていたけど、覚えていないよ』
《そっ・そうか。じゃあ、一緒に走ろうか》
『うん、一緒に走る』
《よ~い、ドン》
『・・・』
《チョット待って、手はこんな風に振って、足はこんな風に上げる》
『・・・・?意味わからんし??』
《わかった、今日はよく頑張ったから終わろうな!!》
『うん、僕、よく頑張ったね』
★改めて、一般的な教え方では、息子くんは運動できないと悟った夫さん。
 ↑を購入して来た。『わが子の運動能力が育つ本 足を速くするにはコツがある』 監修:体育家庭教師・スポーツワン代表 水口高志氏 。
まずは息子くんが、大好きなウンチクを先に説明し、気分が乗って頭で理解してから、体を動かす方法をしてみようと思いついた夫さん。
毎晩息子が寝てから猛勉強、翌朝ストレッチ後、散歩しながらウンチク談義から始まり。
息子くんの知りたがり屋のスイッチオン。後は息子から質問攻めに、ひとつひとつ丁寧に説明していく。
目がきらきらしてきた息子くんを、確認してから実際に走らせてみる。
《よ~い、ドン》
『!!!!』
《よし!、手の振り方OK!。一緒に足を高く上げてアップしてみよう・・・OK!》
『本当?、OKだね。父さん』
《よしOKだ。ただ、もう少しここのところを、高くして・・そうそうOK!》
『うん。僕できるね』
《よし、次は足の運びを大きくしてみて・・OK!》
と小さい事から、出来ていると息子に伝えることにした。

間違いなく息子くんのツボにはまったらしい。
帰宅後、鼻唄と自信に満ちた息子の雰囲気に、少々やきもち焼けた私。
「ねえ、楽しそうだけど、毎日どんなことしているの~」
『僕と父さんのひみつ』
《うん、ひみつだよ。》
「え~、いいな~。楽しそうだな~」

6ヶ月たった頃は、基本に忠実なスプリンターに変身した。
体育の授業で、かけっこがあった。
見違えるほど、きれいなフォームで何人かを抜いて走った。
(授業参観に行く度、よっぽど感動したのか?、私を見つけると息子くんのクラスメートから言われていた)
〔ねぇ、息子くんのお母さん。息子くんねっ!。本気出して走ると誰よりも早いんだよ~〕と
それまでの欽ちゃん走りを見ていた同級生達の驚きが、解るようなおしゃべりが弾けていた。
クラスメートから尊敬の眼差しで、よっぽど嬉しかったのか息子くん。
帰宅後いつもの様に、まずは確信から一番遠い話をして、最終的に嬉しかったと教えてくれました。
『僕ね!、クラスのみんなに、すご~いって言われっちゃったよ~。そして先生も、おお~とかびっくりしていたんだよ』
「よかったね」

その後も、基本に忠実なフォームは、崩す事無く続いている。ただ順位は息子にとってどうでも良いらしい。
息子いわく『僕、誰かをまかす為に走っているんじゃないよ』と言うのだ。。。。

ここまでモチベーションアップできるのも、息子に合った方法を、考えた結果だと思う。
試行錯誤と相違工夫そして、忍耐・忍耐のお疲れ様です、夫さん!!。

ただ、走る以外(飛ぶ・蹴る・投げる・キャッチ・など)も同様の手順が、必要な息子であった。。
夫さんの本屋通いは、その後も続き、本棚のウンチク本も増えて行ったのである・・。

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